2017/12/18 16:45

クリスマスセール12月20日まで!!

バックカントリーって。

木々の中を滑っていると、そうか自分は妖精だったんだなと思うんです。

ロマンチック私でございます。

私がスノーボードを始めた1990年にはバックカントリーという言葉は聞いたことがありませんでした。では何て呼んでたんだろうと思い起こしてみました。答えは

「あそこ」

指をさして「あそこ」と呼んでいました。

もちろん知識も経験も道具も全くなく、仲間と連れ立ってヤンヤヤンヤと登っては滑っての繰り返しでした。その頃のスキー場というのはスキー天国でしたので、スノーボーダーはやっかまれ、滑れないスキー場もたくさんありましたし、常設スクールが行うテストにパスしないと滑ることのできないスキー場もありました。懐かしい限りです。



楽しいんですよ。本当に楽しいんです。

でもね、危ないんです。本当に危ないんです。

よく、「誰か入った跡がついているから行ってみよう!」って行く方が多いです。でもよく考えてみてください。その跡について行って戻って来れますか?その跡をつけた人は戻って来ていますか?その先に何があるか知っていますか?その何かに対応できる術を持っていますか?誰かが木にぶつかって動けなくなったらどうしますか?誰かが逆さまに埋まって出れなくなったらどうしますか?バックカントリーでは普通にそういうことが起こります。

その前に、自分や仲間を救う準備はできていますか?

私もスキー場をアクセスに使い様々なバックカントリーへ入って来ました。今も仲間と入ることがあります。かれこれ30年近く続けていますので、その中ではもちろん痛い目にあったこともあります。

「跡がついてたから大丈夫だと思って・・・」

誰のせいでもありません。自分の判断なんです。スキー場の責任なんてもってのほかです。全て自己責任なんです。基本、スキー場は管理区域外への立ち入りを禁止しています。スキーやスノーボードは決して安全な遊びではありません。常にリスクを背負っています。コースを滑っていてもです。そして管理区域外であっても事故が起こったら真っ先に助けに行くのはスキー場のパトロールさん達です。

海外は行けるんです。どこだって大丈夫です。バックカントリーへのゲートがしっかりあって、雪の状況が書かれていたりします。パトロールさん達が雪崩などの危険箇所をあらかじめ把握してコントロールしています。早朝にダイナマイトの音が響くことも多々あります。でもそんな事をしていないスキー場も多いのです。もちろんそんなところでもバックカントリーに人は入っていきますし事故も起きます。なぜこんなにも違うのか。文化の違いなのでしょうか?私にはわかりませんが、「スキー場の責任ではない」これが当たり前なのではないかな?と感じることがありました。

これから本格的なシーズンが始まります。ここ数年にはなかった最高のシーズンになると思いますが、改めて考えてみましょう。

国内でも解放されたスキー場はありますがそこには様々なルールがありますのでそれに則って楽しみましょう。

それでは。